動画を編集中だよ
写真はこれですべて
10月28日(土)the day 1st
ツアーの初日は羽田空港から稚内空港へANA571便で一気に移動です。12時過ぎに稚内空港に到着し、そのままNIPPONレンタカーへ直行です。今回の車はなんとトヨタの黒のヤリスAT車でした。4WDですでにスタッドレスタイヤに変えてありました。
まずは、この時間帯の宗谷本線は列車は来ませんので、廃止が決定している「抜海駅」へ行ってみます。
お隣の「勇知駅」に移動します。単なるコンテナ駅ですが、この駅はなんと廃駅対象になっていません。普通列車しか停車しない駅ですが、1日3本しか停車しません。とても利用することは不可能です。
日没後になりそうですが、宗谷本線の有名撮影地、利尻富士と絡めて撮影できる兜沼-豊冨の撮影ポイントへ移動します。利尻富士がシルエットですが見えました。稚内行きのサロベツ1号の通過を待ちます。
やはり列車通過時は日が暮れてしまいましたが、手探りで撮影しました。200mm程度でしたのでもっと明るいレンズを持ってくるべきでしたが、飛行機ツアーのためやむなしです。
この日の宿泊はフリーツアーの稚内サフィールです。
夕食を買いに稚内駅のコンビニに行きますが、なんと稚内駅は1面のホームしかないとても寂しい駅になっておりました。
1985年の稚内駅はこんなに大きなナーミナル駅だったんだ
この時は、夜行列車も急行も多数発着してまさにターミナル駅だったんじゃ
10月29日(日) day 2nd
二日目はまずは宗谷本線の撮影に入りますが、有名お立ち台が立ち入り禁止になっており、結局抜海駅でのキオスク撮影になります。
列車を待機していると、無人駅の抜海になんとマイクロバスが横付けされました。お客さんは乗ってなかったのでおそらく、抜海駅までの乗客を乗せると思われました。
その後は、道路を南下して、終わりつつある紅葉を見つつ、宗谷本線でも利用客の特別少ない「筬島駅」に立ち寄ります。この駅も来年に廃止予定です。
その後、30年ぶりの音威子府駅に行きました。1時間停車の列車に追いつきましたので、それを撮影します。
そして35年前にとったのと同じ場所から撮影しました。
列車は変わっても、駅構内はほとんど変わってないね!
駅舎はだいぶ歴史の変遷を感じるのう
まだ余裕があったので、あの「ピップエレキバン」で有名な「比布駅」をみてきました。この駅も存続の危機にあります。
比布駅をでてもう暗くなっていましたので、本日から3日間滞在する富良野のお宿へ向かいます。
(泊)富良野NATULUX HOTEL
10月30日(月) day 3rd
さて、富良野に投宿したのは来年3月に廃線になる、根室本線の一部である富良野駅-新得駅を記録する目的です。現在でも実際には災害で分断されており、富良野から東鹿越駅までであり、東鹿越駅から新得は代行バスが走っています。その間には、「鉄道員(ぽっぽや)」のロケ地になった「幾寅駅」もあり、それを含めて廃線になってしまいます。
まずは定番撮影地、山部-下金山の大雪山バックに向かいます。残念ながら曇りの天気でしたので、大雪山は望めませんでした。
さて、この列車の後はしばらく運行がないのですが、ここに集まった「鉄」はすぐに撤収し移動していきました。気になるのでついていきました。
どうやら、今度の廃止路線にはなっていませんが、富良野より北側で良い撮影地があるようなのでついていきました。
なんと、先ほど通過した列車は滝川行きで、富良野駅に長時間停車するのでそれが富良野より北で撮れることがわかりました。
しかし、ここには誰も「鉄」はいませんでした。どうやらこの先に撮影スポットがあると考え滝川方面へ車を走らせます。すると、すぐに集まっているところがわかりました。
富良野方面行きの撮影地です。紅葉の山とトンネルを出る列車が写せる最高のスポットでした。
さて、この後はしばらく列車はこないので廃止になる「山部駅」に向かいます。ちょうどハロウィンの時期で装飾がありました。これももう見納めです。
そのあともしばらく列車は来ませんので、北海道の紅葉を撮影しました。
さて、午後の列車に備えて撮影地を移動します。山部と下金山のアウトカーブへ向かいます。国道237号線の近くなのですがなかなか見つかりません。が、その通りを2、3往復すると入口がわかりました。道に入った後もどこが撮影地なのか全くわかりませんでしたが、時間があったので徒歩で検索、鉄みちがみつかり、やっとわかりました。
その後はまた列車が来ないので、廃止駅になる駅を探索します。まずは下金山駅。
長いホームが歴史を感じます。かつては長距離列車も通った駅です。
ここはかつて大きなターミナルだったと思わせます。「金山駅」です。
そして、現在の根室本線の中断駅の東鹿越駅に着きます。なんとも寂しい駅になっています。もう一息で新得駅までなのですが、結局廃止になってしまうことが決まってます。新得駅まではバスで代替えのはずですが、バスもほとんどありません。
さて、だいぶ暗くなってきましたが、2840Dの時刻に近づいてきましたので、動画を含め金山駅に戻ります。
(泊)富良野NATULUX HOTEL
10月31日(火)day 4th
さて、富良野も3日目、定番の大雪山バックの山部ー下金山の撮影スポットに再度向かいます。ところが、定刻になっても列車が来ません(2478D)。1時間経過しても来ないため、JRの運行状況を調べたところ、前日の夜に滝川-富良野で熊さんと衝突し、運休になったのを知りました。
上記各社の報道です。こうなると、根室本線ではしばらく撮影できる列車がありません。ファーム冨田でも、と思いましたがラベンダーの季節でもなく、富良野線に転線します。撮影ポイントを即席で探し、なるべく富良野に近いところにします。
そして再び、根室本線の廃止部分の撮影地に戻りました。午後は正常に運行されているようでした。
もう明るい時間には列車は来ませんので、富良野駅に戻ります。富良野駅は35年ぶりになります。
駅構内を探索します。なつかしの駅そばがありました。また、なんとみどりの窓口が営業しています!
そして前日クマさんと衝突し走行不能になった車両は、隅に留置されていました。しばらくは運行不能なようです。
この日は富良野滞在の最終日なので、郷土料理で有名な「くまげら」に行ってきました。味はよかったですが、大分高くなっていました。
https://tabelog.com/hokkaido/A0104/A010403/1000298/
(泊)富良野NATULUX HOTEL
11月1日(水)day 5th
この日は移動日です。ポッポやの「幾寅駅」や「落合駅」を経由して、はるばる厚岸まで向かいます。時間が少しあったので、明日の俯瞰の撮影地に下見に行きました。ところが、思っていたストレートの場所ではなさそうで、宿に戻りネットを調べ直すことにしました(これが、翌日まずいことに、、、)
まずは幾寅駅に向かいます。映画では「幌舞駅」になっており、駅舎もしっかり残っています。しかし、列車は不通区間になっておりもう二度と列車が通過することはありません。
駅舎はぽっぽやの資料館になっておりました。廃線後は残るのでしょうか。また駅前には映画で使用した商店などそのままで残っておりました。
その後、落合駅に向かいます。この駅もすでにバス転換で、根室本線としては残っていますが、次の3月で完全になくなってしまいます。
道中、北海道らしい風景を撮影して移動しました。
さて、厚岸に無事着きましたが若干はやく到着しましたので、翌日の撮影ポイントへ向かってみます。
なんと、ここではストレートがとれないようです。
(泊)厚岸シーサイドホテル
11月2日(木)day 6th (悪夢の日)
この日は、根室本線の花咲線といわれる釧路ー根室の有名撮影地に向かいました。前日調べ直したインターネットの情報を元にして、山に登りました。参考にしたサイトは以下
北海道で一番長い鉄道路線、根室本線(花咲線)
前日下見をした撮影地は駐車場から左の山、ストレートが撮影できるのは右の山というのがわかり、右の山に登ることにしました。結構起伏がありましたが、鉄みちがはっきりしており、撮影地点に無事到着します。
参考になったのはこの図、レンタカーを止めたのはアイコンのあるところです。ストレートが撮れるのは図中3です。アプローチは割合よくわかったのですが、、、
撮影地点はこんな感じです。まだ、余裕がありました。。
日が出ている時間帯はもう列車がありませんし、日没まであと1時間なので撤収し下山することにしました。
ところが、、、
山中で道がわからなくなりました。日没まであと1時間、暗くなるまでもう1時間しかありません。戻ったつもりが見たことのない道標などがでていて完全にパニクります。幸い、道路の音は聞こえるのでその方向へ向けて斜面を滑り落ちます(結果的にはそれが90度方向が間違っていました)。
落ちたところが、湿原の底なし沼、、
腰まで浸かり前にも後ろにも進めなくなりました。体力の回復を待ち太い木の根の部分に上り浸水から脱出します。おそらく道路まであと50メートルくらいですが、とてもじゃないですがたどり着くまでに闇になってしまいます。携帯を見ると、バッテリーの残量が3%。
もはや世間体を気にしている余地はありません。のこり3%の携帯で110番通報し、救助を依頼します。バッテリー保護のためもはや正確なGPSが出ていないようで、警察も正確な位置はわからないようでしたが、ともかく必要なことだけ伝えたところでバッテリーが終わりました。後は捜索に望みをかけました。
119番へも連絡がいったようで、1時間後くらいに消防の救助隊の声が遠くに聞こえました。やはり位置の道程ができず、ともかく「声をだして!」ということで「おーい、はーい」を繰り返しやっと救助隊のサーチライトが目に届く距離にきました。このころ、国道側から警察も到着し声がかかりました。
しかし、国道側からの救助は湿地帯のため困難で、消防の山側からの救助に先導されました。とはいえ、かついでくれるわけでもなく、湿地帯のはまらないところを棍棒で探していただき、山の裾野まで戻り、足場がしっかりしたところで稜線に沿い、救急隊に確保されました。
この時は、すでにくつは両足ぬげ、ジーパンは全部使った状態で、まずは救急車に乗せられ、バイタルサインなどをチェックされました。結果、救急搬送するほどの状態でなかったため、今度は警察車両に乗せてもらい、「厚岸警察署」にまずは運んでもらい、そこで一通りの手続きをして、生存確認ができたところで、釈放となりましたが、靴はない、ズボンは泥だらけで、なんとパトカーでこれらが購入できるホームセンターまで送迎していただきました。本当に感謝です。
11月3日(金)day 7th 「生還しました」 〜「命日」→「誕生日」〜
昨日のレスキューでなんとか命を失いことなく、今日の日程を休暇に充てることを考えておりましたが、落石の撮影ポイントに懲りずに行ってしまいました。95%の確率で誕生日が命日になるところでした。
まずは厚岸から根室方面に向かいます。JR北海道の廃止候補の別当賀駅に立ち寄ります。ここもコンテナ駅で、ダイヤもとても乗ることを考えていません。
さて、この後は撮影地の落石に向かいます。
まずは車から降りてすぐに行けるポイントで撮影します。とはいえ、懲りずにこんなところからの撮影です。
しかし、本当の絶景は別のところにあります。先ほどのポイントから少し戻るところにありますが、歩きます。駐車は容易です。また、撮影地までのアプローチは鉄みちがしっかり残っているので、前日のように迷うことはありません。しかし、夕日の時刻は野生の鹿や熊が出没する時間帯になりますので要注意です。
運が良いと夕陽ギラリが撮影できます。
北海道の最後の夜は奮発して釧路プリンスホテルに泊まりました。やはり、いいホテルですね!
誕生日でもあり、北海道最終日でもあるのでホテルの裏にある串焼き屋さんに行きました。
(泊)釧路プリンスホテル
11月4日(土) the final day
いよいよ北海道最終日になりました。本日は、釧路空港への通り道である大楽毛の阿寒川の橋梁へ行きました。ここは、馬さんを放牧しており有刺鉄線がはられているのですが、地権者が通りかかりご挨拶したところ「中に入っていいよ」と言っていただき、牧場の中からの撮影となりました。
この日のベストショットです!
これで鉄道は終了で、釧路空港のニッポンレンタカーにヤリスを無事返却し、釧路空港へ到着しました。出発までかなり時間がありましたので、チェックインしてから展望台から飛行機を見物に行きました。
帰りは格安のAIRdoの羽田行きでした。
格安航空便の搭乗は初めてでしたが、客室添乗員も少なくサービスは最低限です。
もっともヒエラルキーを感じるのは羽田空港です。まず同時刻に着陸する管制塔からの着陸許可が遅い、そして着陸滑走路がものすごく遠くに位置します。
そこから荷物受け取りまで1キロは歩きました。
もう夜遅かったので、品川の東横インに宿泊しました。以下は京急のエアポートライナーがなくなるということでちょっと記録して、今回の旅を締めました。